熊本市に在住している福田さんは、7年前からNPO法人再生可能エネルギー推進市民フォーラム西日本(REPW)の理事を務めておられ、CO2排出量削減に対しては、非常に熱心に取り組んでおられます。ご家庭でも、太陽光発電と太陽熱温水器の導入や、初代プリウスとバイオディーゼルで走る乗用車など、エコな暮らしを実践されています。エアコンも、夏場も含めてずっと使っていないとのこと。
現在は子供たちが大学へ進学したり就職したため、3年前から夫婦二人暮らしをされている福田さんの家におじゃまして、話を伺いました。
もともと自然エネルギーに関心の高い福田さんですが、ペレットストーブを購入されたきっかけは何ですか?
2004年頃、新聞で岩手県知事が岩手型ペレットストーブの紹介をしていたのですが、その記事では家庭用のペレットストーブが初めて開発されたとありました。カナダのペレットストーブは、寒冷地用に本格的で、我が家には大きすぎると思っていたので、岩手型のペレットストーブ(サンポット社製:FFP-471DF)を購入しました。
実際に使ってみてどうでしょうか?
トラブルは今のところ、一度も発生していません。購入したときに、年間1万円の保守契約を結んでいるので、代理店から年1回の点検に来てもらっています。国産の家庭用ペレットストーブが発売されて間もないこともあったのですが、もう少しデザイン性の高いものがいいですね。今使っているストーブは、色がやや地味なのが残念。
家族の反応はいかがでしたか?
ペレットストーブを購入するときは、特に家族の反対はありませんでした。以前は、灯油ファンヒーターを使っていましたが、消した直後にいやなにおいがありました。今は、部屋の空気が汚れないので、頻繁に空気の入れ替えをする必要がなくなり、ほのかに木の香りがするのがいいです。
ペレットは、どこから買われていたのですか?
ペレットは、これまで岡山県の銘建工業から購入していました。送料だけで、13,000円程度かかっていたので、熊本県内の工場で生産されたペレットが購入できるようになり、安く手に入るようになりました。
ペレットは、年間30袋前後を使用していますが、今年は特に寒いので、35袋消費しました。使用期間は、11月末から3月末頃までで、3日間で1袋を消費しています。ただ、最近年のせいか、袋を運ぶのが少し億劫になってきました。
このペレットストーブは、オーブンがついていますね。
トーストや焼き芋も、このオーブンで焼くことができますが、少し時間がかかります。お湯を沸かすときやおでんを煮る時などに、沸騰まではしませんがストーブの上に載せて加温し、ガスの使用を少しでも減らすよう心掛けています。
灰はどうされていますか?
灰は南阿蘇で借りている畑に入れています。カリウムが入っているので、いい肥料になっています。
本当にエコな暮らしを実践されていますね。今日はどうもありがとうございました。