たかが煙突と思ったら、大間違い。煙突は薪ストーブの性能や安全性に大きな影響を与えます。ストーブの性能を最大限引き出すには、効率よく煙を排出し、空気を入れ換える必要があります。
そこで重要なのが、煙突のドラフト=上昇気流!このドラフト性能に大きく関係するのが、温度差です。
安価だけど危険なシングル煙突
シングル煙突は安価ですが、排出熱が煙突外部に放射されやすく、煙突上部ではドラフト効果が弱まり、同時に煙の排出が遅くなり、ススやタールなどが煙道内に付着しやすくなり危険です。また屋外のシングル煙突では、結露がおきやすくなります。
安全性を保つ断熱二重煙突
薪ストーブ本来の燃焼および暖房機能をフルに発揮するのが、断熱二重煙突です。断熱二重煙突は、排気温度が高温に保たれるため、ドラフト効果が安定しています。そのため煙がスムーズに排出され、煙突内部のススやタールの付着、結露の発生を抑えます。
シングル煙突と断熱二重煙突の比較
着火の手順
薪ストーブの着火は至ってシンプル。ただし、基本は室内と室外の気圧差がないことなので、エアコンや換気扇は止めておかないと、煙突から空気が逆流することがあります。
では、着火してみましょう!
- 灰はたまったままでOKストーブをつけるたびに灰を片づける必要はありません。
- エアコントロールを前回。着火剤に点火。ストーブのエアコントールを全開にして空気を取り入れる。着火剤と焚きつけ用の細い薪をセット。着火剤にライターなどで点火する。
- 細薪を入れる。焚きつけ用の薪に炎を燃え移らせる。最初は薪を少なめに入れて、きちんと薪に引火させる。はじめから大量に薪を入れないこと!
- 太薪をいれて火のリレー。細い薪から中くらいの薪、火勢が強くなったら、太い薪を投入し、火のリレーを行う。フロントドアを閉める。
- 200度を超えたらエアーコントロールを絞る。トップにつけた温度計が200度を超えたらエアーコントロールを絞り、設定温度を維持するように空気量を調整。空気を絞れば火勢は弱まります。
- おき(炭火で萌えている状態)をつくる。薪は炎を上げている状態よりも、赤く炭火のようになり燃えているおきの状態にしたほうが、暖房効率もよい。
薪ストーブの炎と、薪をくべるのを楽しもう!

ファイヤーサイド ホームページより
消火は戸を閉めてエアコントローを全閉にしておけば自然に鎮火します。絶対に、水を入れたりしないように!